プロダクトニュース

「強く」て「やさしい」 サーボシステム「SANMOTION G」を開発

2022年5月12日

山洋電気株式会社は,業界トップ※1のサーボ性能,小型・軽量,省エネルギー化を実現したサーボシステム「SANMOTION(サンモーション) G」を開発・発売しました。
半導体製造装置,ロボット,工作機械,食品機械,医療機器などに最適です。

SANMOTION G

特長

《強さ》

1. 進化したサーボ性能

装置を高速かつ高精度に力強く制御できるので,装置の生産性と加工品質の向上に貢献します。
当社従来品※2と比べて,以下のサーボ性能の向上を図りました。

  • 速度周波数応答※3:1.6 倍(3.5 kHz)
  • 高速域の出力拡大:1.15 倍
  • 位置決め整定時間:1/3
  • エンコーダ分解能:16 倍 (27 bit,バッテリレス)

2. 信頼性とメンテナンス性の向上

電源状態と通信品質の監視や,保持ブレーキ寿命の予測,電子部品の故障予防など,安心・安全にご使用いただくための機能を充実しました。
また,バッテリレスエンコーダのため,バッテリ交換が不要です。
機械装置の信頼性とメンテナンス性が向上します。

3. さまざまな環境で使える

耐振動性能は,サーボモータは当社従来比※2で2倍,サーボアンプは20%向上しました。
サーボアンプの使用温度範囲は約10%拡大し,0~+60℃です。
標高2,000mの高地でも使用できます。
耐環境性能が向上したため,さまざまな地域と環境でご使用いただけます。

《やさしさ》

4. 小型軽量,省エネルギー化

当社従来品※2と比べて,モータ質量を最大28%,アンプ質量を最大5%低減すると共に,モータ全長を最大22%短縮しました。
また,モータのエネルギー損失を最大8%,アンプのエネルギー損失を最大22%,ブレーキ消費電力を最大44%低減しました。機械装置の小型・軽量化,省エネルギー化に大きく貢献します。

5. 簡単で使い易い

モータ動力線とブレーキ線を同一ケーブルにて接続でき,コネクタの向きも変えられるため,配線が容易です。
機械の周波数特性を高精度に計測し,最適なサーボパラメータを自動調整するため,立上げが容易です。
サーボモータ,サーボアンプとも当社従来品※2との取り付け互換性があるため,置換えが容易です。

※1:2022 年5月12 日現在。同出力の産業用サーボシステムとして。当社調べ。

※2:当社従来品サーボシステム「SANMOTION R」との比較。

※3:サーボアンプからの速度指令にモータがどのくらい安定して追従できるかを示した周波数。
数値が高いほど,指令に対して忠実に動作する。

カタログデータ

日本語版 [2.27MB]

English [2.16MB]

用途

半導体製造装置,ロボット,工作機械,食品機械,医療機器など

価格

オープンプライス

ラインアップ

サーボアンプ

入力電源電圧 アンプ容量 インタフェース
100 V系 AC/DC共用 10 A,20 A,30 A アナログ/パルスまたはEtherCAT
200 V系 AC/DC共用 10 A,20 A,30 A,50 A

サーボモータ

種別 入力電源電圧 フランジサイズ 定格出力
中慣性 100 V系 40 mm角 30 W,50 W,100 W
60 mm角 100 W,200 W
200 V系 40 mm角 30 W,50 W,100 W,150 W
60 mm角 100 W,200 W,400 W,600 W
80 mm角 200 W,400 W,750 W,1 kW
86 mm角 750 W,1 kW
100 mm角 750 W,1 kW,1.5 kW
130 mm角 550 W,1.2 kW
低慣性 100 V系 40 mm角 50 W,100 W
60 mm角 200 W
200 V系 40 mm角 50 W,100 W,150 W
60 mm角 200 W,400 W,600 W
80 mm角 750 W,1 kW
100 mm角 1 kW,1.5 kW

エンコーダ

種別 分解能
バッテリレスアブソリュート 17 bit,20 bit,23 bit,27 bit

受注開始日

2022年5月12日

リリースに記載されている内容はすべて,2022年5月12日現在の実績です。
「SANMOTION」は山洋電気株式会社の登録商標です。