プロダクトニュース

タクトタイム短縮,システム構築が自在
クローズドループステッピングシステム 4軸一体型ドライバを開発

2017年2月13日

山洋電気株式会社は,クローズドループステッピングシステム「SANMOTION Model No.PB」のラインアップを拡充し,EtherCATインタフェース搭載のDC電源入力4軸一体型ドライバを開発しました。
複数のモータ軸を同時に管理できるので,半導体関連装置,レーザー加工機,一般産業機械などに最適です。

SANMOTION Model No.PB

特長

1. 高速フィールドバスEtherCATインタフェース搭載

100Mbpsの高速かつ信頼性の高い通信ができるフィールドバス※1を搭載しました。
位置決めの速度が当社従来品※2に比べて4倍以上速くなり※3,よりスムーズな動作を実現できます。

2. メンテナンスがかんたんなエンコーダを選択できる

従来のインクリメンタルエンコーダに加え,バッテリレスアブソリュートエンコーダを選択できます。
バッテリレスアブソリュートエンコーダを選択すると,バッテリの交換が不要なため,装置のメンテナンスがかんたんになります。

3. システム構築が自在

各軸ごとにエンコーダの種類を選べるので,装置の構造に合わせて柔軟にシステムを構築できます。
ドライバが使用するエンコーダの種類を自動で識別でき,設定の手間が省けます。(特許出願中)

4. 装置の動作時間を短縮

位置決め動作,連続回転動作など,すべての動作において,位置の指令に対して遅れのない制御※4ができます。

※1 装置とコントローラ間の信号のやり取りを,デジタル通信を用いておこなう規格のこと。

※2 当社従来品 型番:PB4D003E2D0

※3 最短通信周期0.25ms(従来品は最短1ms)

※4 偏差レスクローズドループ制御

ドライバ仕様

ドライバ型番 PB4D003E440
インタフェース EtherCAT通信
入力電源 主回路電源 DC 24/48 V ±10%
制御回路電源 DC 24 V ±10%
外形寸法 W 60×H 160×D 95 mm
質量 0.7 kg
通信仕様 伝送速度  100 Mbit/s  全二重
デバイスプロファイル  CoE (IEC61800-7-201),FoE (ASCIIコードアクセス)
同期モード  SM2イベント同期,DC同期(SYNC0/SYNC1),非同期
最短通信周期  0.25 ms
モータ制御モード クローズドループ制御モード,偏差レスクローズドループ制御モード
保護機能 主回路過電流,過負荷異常,初期化動作異常,ドライバ過熱,主回路過電圧,回生異常,主回路低電圧,制御回路低電圧,エンコーダ断線,過速度異常,位置偏差異常,ラップアラウンド,メモリ異常,CPU周辺回路異常,通信異常
LED表示 電源表示,状態表示,アラーム表示

適合モータ

モータサイズ 28 mm角,42 mm角,60 mm角

スパーギヤ付,低バックラッシュギヤ付,ハーモニックギヤ付,ブレーキ付もご用意できます。

用途

半導体関連装置,レーザー加工機,一般産業機械など

発売日

2017年3月1日

カタログデータ

日本語 [306KB]

English [327KB]

価格

オープンプライス

リリースに記載されている内容はすべて,2017年2月13日現在の実績です。
「SANMOTION」は山洋電気株式会社の登録商標です。